真言宗豊山派 龍蔵院


葛飾坂東観音霊場 第十六番札所 龍蔵院

 

 

宗 派: 真言宗豊山派
ご本尊: 正観世音菩薩
住 職: 松本 祐教
御朱印: 二十五石

 

ご詠歌:

あおやぎの 糸よりかけし 橋柱        たちてくちせぬ 名こそ久しき

 

 葛飾坂東観音霊場は、久能村宝性院の秀伝が発願して、下総国葛生郡・猿島郡・結城郡の一円と、下野国下都賀郡の一部の寺々に呼びかけて創立した霊場で、正徳四年(1714年)甲午歳を期して第一回の開帳がおこなわれた。
 この時結集した寺院は、三十三ケ寺である。
龍蔵院は、秀伝和尚生家の菩提寺であり、霊場の中番に位置している。
江戸幕府徳川将軍より寺領二十五石の御朱印を拝領し、末寺八ケ寺を有し、うち五ケ寺が霊場に加入している。
境内には、寛文十一年(1671年)、元禄二年(1689年)、同五年(1692年)、同七年(1694年)、同十四年(1701年)、正徳五年(1615年)に建てられた観音像がある。この観音は供養のために建てられたもので、正観音は男性、如意輪観音は女性のために造立されている。
この地区には、十九夜塔四体と馬頭観音三体が建てられている。古いものは、享保十六年(1731年)同行五十二人によって建てられた十九夜供養塔がある。
境内に白衣大観音や七福神・釈迦誕生仏・弘法大師の修行像が建てられている。
平成七年には、聖観音を本尊とする三仏堂が建立された。
境内の牡丹は、関宿藩主が鑑賞に訪れたといられる牡丹の古木で、NHKテレビで放映された。